世界一自分に優しい授業

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『ドラクエⅢ』平均的な能力である【勇者】の役割とはいったい何なのか

小学生の頃、クラスメイトの皆がこぞって親にねだって買ってもらったもの、家庭用ゲーム機:ファミリーコンピューターファミコン」。その中でも僕が熱中し、周りのファミコン持ちのほとんどが遊んでいたのが社会現象にもなったロールプレイングゲームドラゴンクエストⅢ』である。

 

僕らはそのパッケージ絵に心踊らせ、攻略本をワクワクしながら開いては閉じ、学校の休み時間に情報共有を行った。そして今日も冒険の旅に出るため、足早に帰宅した。時にはお互いの家に出向き、自分の知りえた情報を享受し、自尊心を満たしたことも一度や二度ではない。そんな中、友人がやっとの思いで大金をはたいて購入した新品でピカピカの「鎖鎌(くさりがま)」を、試し切りする間もなく僕の操作ミスで捨ててしまうという大失態を犯し、友人を泣かせてしまったことは未だに頭から離れない(ごめんよ、K君)。

 

さて、そんなドラクエⅢであるが、主人公の自キャラクターには共に旅を続けてくれる、頼もしい仲間たちがいる。彼らはいずれも類まれなる個々の特性を持ち合わせており、その能力を最大限に発揮し、日々努力と鍛錬を重ねながら主人公とともに成長していく。そして、やがては世界に平和をもたらすかけがえのない仲間として、歴史に名を刻むこととなる。

彼らのそれぞれ持つ特性は、【職業】という名のカテゴリーで分類される。

強靭な肉体と様々なの武器を使いこなす戦闘のプロフェッショナルである【戦士】、

超常的な力である魔法を操り、強力な呪文で敵を葬り去る【魔法使い】、他にも武闘家や僧侶などいずれも個性的で魅力的な個々の才能を持ち合わせているのである。もちろん一人残らず仲間にしたいのだが、主人公を入れて4人一組でのパーティー編成は仕様なので我慢するしかない。

そして、自らの分身である自キャラクター主人公の職業は、そう【勇者】である。勇者はそれぞれの能力に特化した他の職業とは違い、その能力は実に平均的なのである。それぞれの欠点を補い合い、役割分担を行うことで、それぞれの個性を最大限に発揮できる4人一組のパーティーの中で、平均的な能力である【勇者】の役割とはいったい何なのか。

 

【勇者】とは読んで字のごとく、勇ましい者である。他の仲間たちが日々想像を絶する鍛錬の末に獲得した強靭な肉体や超常的な力を操る能力、それと同等、いやそれ以上の価値が【勇者】の心にある『勇気』にあるというのである。

少なからず、誰しも心に勇気は持っている。しかし彼【勇者】がこれまで積み重ねて来たであろうその意志とその思いは幾重にも折り重なり、彼自身が【勇者】と称されるまでに昇華させたのだ。その思いの強さはいったいどれほどのものか、想像するだけで気が遠くなる。

世界を恐怖の闇で支配した魔王(ラスボス)。彼らの恐怖に震えながら生きる人々の環境の中から、その恐怖の根源を自らの力で断とうというのである。その意思が生半可なものではないことは明白である。

果たしてこの思いの強さ、意志の強さこそが勇ましい心、すなわち『勇気』であり、それこそが仲間たちの命を懸けるに値するだけの信頼を獲得し、やがては世界の人々に平和をもたらす源となりうるのだと、この作品は教えてくれた。と、僕は勝手に解釈している。

 

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